塗装と仕上げについて
塗装の手順としては、まず面取りや小傷取りといった塗装前の最終仕上げをした後、コンプレッサーを使いガンで塗料を 吹いていきます。私はフィラーとかの目埋剤を使わないので、サンディングシーラーで塗装下地を作って(導管もシーラー で埋めます)、ラッカーで塗装をして終了です。シーラーは余り気にする必要はありませんが、ラッカーは天気の良い日を選んで塗装します。1回吹いては、乾燥させ、 また吹くの繰り返しになりますが、5~6時間も見ておけばよいと思います。私は1回に結構厚く吹くので、人によってそ のあたりは違ってくると思いますが。 塗装が乾けば(シーラー以上に乾燥時間を取る方が無難です)、耐水ペーパー、コンパウンドと磨きあげます。磨き終われば、ナット、サドル等の部品を製作し、ペグ、ブリッジピンなどを取り付け、弦を張って完成です。塗料の乾燥時間や、磨きの時間、微調整を考えると2週間以上は見ておく方がいいと思います。 |
塗装準備
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あとがき
長かった。それが一番の感想かもしれません。途中、材料が足りなくなって製作を休んだ期間も含めて、約9か月。あとの 手直しやら調整も入れると、もっとかかってますね。最初の予定は6ヶ月だったんですけど、無理でした。最初にも書きまし たが、「ちゃんと材木からギターを作るプロジェクト」と命名して、木取りから可能な限り自分でする前提で始めましたが、 多分ここまで凝って作ることは二度とない気がします。 実際には、シリアルNo.008でも同じように材から切り出しましたけど、工期は2か月半でした。 進歩するものです。 元々かなり不器用なので、丁寧に作ったつもりでも、失敗は数えきれないほど有りますし、また後で考えてみれば、 「あそこはこうした方がよかった」とか「製作の順番が明らかに違う」といったところもあり、反省点はかなりあるのですが、 現時点の集大成的な製作記にまとめることができたのかなと思っています。 手間暇かけた(1本目の7年かけたよりはましですが)ギターですが、音の方はどうなんでしょうねえ。自分的にはまだ望 む音には至っていないと思うのですが、モニターをお願いした知人から「胴鳴りが最高に気持ち良くて、毎日弾いていた」な んて報告をうけると、お世辞とは言え、素直に「努力が報われた」と、一人悦に入ったりしています。 さてこの先、何年ギター製作を続けるつもりなのか自分でもよくわかりませんが(木材だけは10年以上分持っていたりし ます)、もしまたいつか、私のhomepageやらblogやらをご訪問される機会がありましたら、取りとめもない私の無駄話にお付 き合い下さい。 それから、もし万が一、私のギターを弾く機会がありましたら、ぜひご意見をお聞かせ下さい。褒めてもらえば喜んでま た作りだしますし、厳しい意見を頂けばよりいいものを作るようがんばりたいと思います。 長々と一アマチュアの拙い製作記にお付き合いいただきありがとうございました。では、またいつか。 2010年4月1日 ”matsu” |