表板の製作ついて
表板も裏板同様、接ぎ合わせと力木の面出しに大きく左右されます。接ぎに関しては裏板の様に割れ止めが無い分、より高い精度が求められま すし、裏板の外れ(音の輪郭がぼやける)以上に音にも外形にも影響がでやすいので時間をかけて完璧を目指すべきだと思います。慣れれば10 日もあれば十分できますが、3週間はみておく方がいいでしょう。 |
厚み出し
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はぎをした後に、もう一度カンナで削りますので、その余裕もみて、3.5mm程度の厚みでとめておきます。 |
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接ぎ合わせ(接着面の加工)
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接ぎ合わせ(接着と厚み出し)
接着剤を絞り出すようにはたがねを絞めて圧着するのも裏板と同じです。余り強く締めすぎても、スプルースがたわむだけで、変な状態 でくっつくおそれもありますので、適度な強さで絞めます。 あふれた接着剤は、乾く前にお湯で濡らした雑巾で拭き取ります。 |
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口輪の埋め込み(溝切り)
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口輪の埋め込み(接着)
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外形の切り出し
高さがそろえば(面が面一になれば)、サンディングで仕上げます。。この段階で、完璧に綺麗に仕上げ なくても、後々何度か表板をサンディングする機会がありますので、平面にさえなっていれば基本的にはOK です。 |
切り取線が書ければ、ノコギリで切りだします。柾目方向に板を割ってしまわないようにくびれ部に切り込 みを入れるのは、裏板と同じですが、裏板以上に割れやすいので注意が必要です。 |
サウンドホール開け
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