超素人のギター製作


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last update 2014.11.28

持ってる楽器

〜ACOUSTIC GUITAR〜
 



【YAMAHA FG-150】




 写真ほどではないんですけど、結構美品なんですよ(^o^)シリアルから1972年製のようです。ナットの溝 が深すぎて、少しびびるっていうか音が詰まる傾向にあったんで溝の方にシムをかましたとこ ろ、馬鹿鳴り系になってきました。本当はナット一回外してナットの下にシム挟むのがよいのでしょうが、 何せ年数を経てますから、ナットや塗装が欠ける危険があり、今のところ溝にかませてます(^^ゞ
 部品は多分フルオリジナル。トラスロッドカバーのネジ山が少し潰れており、カバーを1回あけている ようです。ロッドをさわったかどうかは不明ですが、ほとんど弾いた形跡が無く、やり始めてすぐ投げ出した 感じでしょうか!?ピックガード等も傷ひとつなかったのですが、私が弾いて付けました。




 ピックガードが赤みの強いべっ甲柄じゃなくて黒みの強い奴なんです。それって結構いい感じですよ。 それから、今まで写真でしか見たことなかったんですけど、赤ラベルのラベルってえらくテカってるなぁっ て思ってたんです。現物を見ると・・・クリアーの塗料がのってるんですよ!!!最後のクリアラッカーが サウンドホールの中にもかかってるみたいです。

 音は好みの分かれるところだと思いますが、総合板としてはかなりよくできてると思います。一時、相場が 5万円ぐらいだった頃もあるらしいですが、その値打ちはあるかもしれません。。私は相場が崩れて後の20 05年12月に買いましたから、当然そんなに出してないんですけどね(^o^)

yahooオークションで手放しました。



【YAMAHA FG-450】




 FG愛好者の中では、評価の高いFG-450(グリーンラベル)です。サイドバックはニューハカランダかな!? 先に音から書いておくと、赤ラベル後継機種と言われていますが、私の手持ちの範囲で前述のFG-150と比較す ると、音作りの方向性が明らかに方向性が違うように感じました。
 FG-150はバカ鳴り系の今のFG系に繋がる音作りを感じますが、FG-450は倍音重視の次代のLシリーズ以降に 繋がる音作りのように感じます。音はあくまでも主観、好みになりますので、そこから先はやめときますが、 当時定価45,000円(多分、今の貨幣水準に直すと、かなり高級)は伊達ではない、YAMAHA入魂の逸品だと思いま す。





 入手時は、ロッドカバー無し、ブリッジピン無し、サドル無し、シール有りのなかなか激しい状態でした が、ネックの反りも無く、致命的な破損もありませんでしたので、手入れする(修理という程のことはして ません)前提で購入し、シールを丁寧に剥がしたあと(幸いにも、よく見ないとわからない程度におさまり ました)ロッドカバーをホンジュラスローズでサドルを牛骨で自作し、細めのブリッジピンを入れて 適当な弦を張りました。
 困ったのは、サドルで一般的に売られているサドル材では、長さが短すぎ格好がつきません。また、クラ シック用では厚みが足りません(溝の中で少し寝てしまいます)ので、ロングサドル用に持っていた、 ラフカットしかしていない牛骨を切断&厚みだしをして使用しました。





 音以外でちょっと気がついたことを書いておくと、基本的に弦高は高めですね。ネックの反りも元起き も見受けられないですが、ナットは純正、サドルは出が3.5mmで6弦12Fで4mmです。販売時にここまで弦高が高 いことはないでしょうから、出荷時はサドルの出が2.5mmで弦高3.5mmぐらいじゃないでしょうか。下限は、 サドルの出を1.5mmに下げて3mmぐらいでしょうか?弦高4mmでもローコード中心なら弾きにくさは感じません が、今は弦高2.5mmぐらいが当たり前になっていますから、ソロメインの方には、このままではちょっとしん どいかなとも思います。
 もう少し詳しく分析すると、ネックの仕込角が少なく、その分ブリッジが薄めにすることで弦高を調整して いる感じです。ブリッジ自体は薄めですが、全体にサイズが大きいように感じますので、そこでバランスを 取っているのでしょうか。手探りの中でよい音を模索していた時代を感じさせてくれる銘器だと思います。

yahooオークションで手放しました。



【YAMAKI YW-15】




 オークションで、1,000円ぐらいで落札し、一応使えるレベルまで直したギターです。詳しくはREPAIR を参照してください。自分のギターなので、遠慮なく書きます。材料的に言うと、総合板の安物ギターです。 音は値段、材料なりで多くを期待してはいけないと思います。

 ただ、ネックの仕込は秀逸です。絶妙の仕込角とブリッジの高さなんだろうと思います。 6弦12Fの弦高が2mmぐらいとかなり低く設定しているにもかかわらず、ストロークでびびりは出るものの、指弾きすると、音のつまりも無く鳴ります(ストロークでは、びびりは出る)。70年代のギターということを考えると、made in Japan.侮り難しという感じでしょうか。私的には、ここまで絶妙のネックの仕込は現段階ではできないです(^^ゞ。

 元々安いギターでもあり、生音ではちょっとそのまま使うのは無理かなとも思いますが、 ピックアップを使い、音を加工すれば十分使えるギターだと思います。



【TOMSON GF20】




 REPAIRにupしてある“TOMSON GF20”です。TOMSONは通販ギターとして雑誌などでよく見かけました。実際に手にしてみるとわかるのですが、セルのシェルを使い高級感を出した外観と裏腹に内部材はかなり落ちます。雑誌写りを重視した通販ギターならではの仕様と言えるかもしれません。

  製造年度は77年、材料の構成はネック:ナトー、指板:ローズウッド、表板:スプルース、側裏板:サペリの総合板、定価は19,800円のようです。粗い作りから音は全然だめかというと、案外そうでもありません。総合板ギターとしては、合格の範囲だと思います。

 とりあえず十分遊んだので、そろそろ空間確保のために手放そうかと思っています。ピックアップ付15,000円では、とても売れないと思いますので、ピックアップなし2,000円で。本体6,000円+ペグ代他数千円を費やしているのですが、ブリッジ下にピエゾ用の穴も開いてるし、エンド部に12mmの穴も開いてるしなので、まあそんなもんでしょう。

知人に譲りました。



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