超素人のギター製作


since 2003.4.16

last update 2014.11.28

ギター製作

10台近くギターを作りましたが、ちゃんと製作記に
仕上げたのはこの1本(serial number 004)だけ。
現在製作中のギターについてはblogをご覧下さい。




【MAKING A PARLOR GUITAR】




 キット系ばかり作っているのは、どうよ!?っと、自分でも思ったので、「ちゃんと材木からギターを作るプロジェクト」 (ネーミングセンス無さ過ぎ)と命名して製作しました。

 TOKYOハンドクラフト・ギター・フェス2010に出展しましたが(向かって左側)、この後で3か月程度で大急ぎで作ったシリアル No.006(向かって右側。シリアルNo.004の反省から力木等の仕様を改良したもの)の方が評価が高く、微妙な存在ではあるのです が、施工はこちらの方がはるかに丁寧です。



製作記「MAKING A PARLOR GUITAR」はこちら→


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【PARLOR GUITARの仕様】
項  目 仕  様 コンセプト 画  像
モデル オリジナル
(PORLOR SIZE)
 胴幅は、300mmと「MARTIN SIZE5」に近いサイズに抑えました。胴長は630mmの弦長と共鳴部分確保のため、 450mmと長めに取っています。胴厚は、ヒール部で75mm、エンド部で90mmです。
表板 スプルース単板  サイド・バックのメイプルとの色バランスを考え、スプルースを使用しています。基本的には、費用対効果 の高いシトカスプルースを使いますが、手持ち材料によりイングルマン・スプルースなどを使う場合もあります。
側・裏板 メイプル単板  フレイムメイプル、キルトメイプル等の杢のあるものを使用しています。 一般的に、杢のあるメイプルは高価で施工が難しい材ですが、質の高い端材が出やすいため、 小型ギター向きの材料だと思います。
ネック マホガニー
弦長630mm
14Fジョイント
 色合い、狂いの少なさ、加工しやすさなどを考えると、手に入る限りは、ホンジュラス・マホガニー を基本にしたいと思っています。ヘッドはソリッドにしています。
指板 ローズウッド  手元に角材で購入したローズウッドを割ったものが有りましたので、費用削減のため、エボニーではなく ローズウッドを使用しています。ポジションマークはサイドのみ、見やすい白樹脂等を使います。
ブリッジ・ヘッドプレート ローズウッド  黒檀は美しく、硬い材ではありますが、硬すぎて欠けやすいなどの欠点もあります。使いやすさと材料費の 抑制を考え、ローズウッドを使用しています。
バインディング メイプル  セルバインディングは施工は楽ですが、年数が経つと縮んで外れる、切れる等の恐れがありますので、 木製を使っています。クラシカルな雰囲気に仕上がる気がします。
パーフリング 木製  バインディングが木製ですので、パーフリングも木製のものを使っています。基本的には3色のものを使用しますが、 手元の材料の状況により、4色のものを使う場合もあります。
ロゼッタ 木象嵌他  特に音に影響のない部分ですので、その時手元にあったものを使っています。統一した方が、誰の作った ギターか一目で分かるので、将来的には統一したいと思っています。
ナット・
サドル
象牙・牛骨  ナット、サドルは、その時手元にある材を使っています。ナットサイズの象牙が手元に比較的たくさん ありますので、ナットは象牙、サドルは牛骨のパターンが多いです。
ペグ 手持品

 ペグは、結構手持ちがありますので、特に何を使う等はきめておらず、手元にあるもので、一番雰囲気のあう ものを付けています。ノーブランドのものを使うことも結構、多いです。
ブリッジピン ブラス
(真鍮)
 ピンの種類は結構、音に影響します。ブラスピンは、プラスチックピンより高価ですが、音の輪郭がはっきり するように思います。
塗装 ラッカー  塗装はラッカー塗装しかしたことがありませんし、今後も他の塗装はすることがないように思います。 使用するのはシーラーとラッカーのみで、リターダーシンナー、フィラーは使っていません。


【今までに作ったギター】




【シリアルNo.無し】
 2000年9月から、足かけ7年かけて、ギター製作教室で作ったギターです。サイズは00と0の中間ぐらい。ネックの 仕込み角を誤り、ブリッジを削って弦高を調整したので、鳴りは落ちましたが、時間かけた分、仕上げは秀逸です。ここま で手間かけることは二度とないだろうなあ。





【シリアルNo.001 000サイズ12Fジョイント】
 2005年アコースティックフェスティバルに出品した000タイプ、 12Fジョイントモデルです。かなり失敗があるギターですが、 直前の不休不眠の突貫工事で奇跡的にフェスに間に合った思い出深いギターです。今から思うと、こんな仕上げと鳴りで よく出展したなあ、若かったなあと思うことひとしきりです。





【シリアルNo.003 D-18タイプ】
 Dー18タイプの難有りのギターキットを組んだもの。製作なのかリペアなのかよくわからない作業でしたが、 製作期間、3ヶ月強、2008年11月に完成。ブレースも自分で組んだ訳ではないので、多くを求めても仕方ない気はしています が、まあメーカー品程度には鳴ります(笑)





【シリアルNo.005 鉄弦ギター】
 クラシックのボディにスチール弦を張ったギターです。メイプル合板のクラシックギターの胴とフォークギター用のネック を入手しましたので、表板を自分でXブレースを組んだ表板(単板)に貼り換え組みました。馬鹿鳴り系で、低音が良くでる ギターに仕上がりました。 H22.9.25に新オーナーに納品してきました。





【シリアルNo.006 パーラーギター】
  急きょ、TOKYOハンドクラフトギターフェスに出展することにしたため、突貫工事で製作したギターです。シリアルNo.004の 失敗をいかし、型も力木も一新しました。急いで作ったので、施工はかなり粗かったのですが、フェスでは評価は004よりこちら の方が高かったです。 H22.7.22に新オーナーがお持ち帰りされました。





【シリアルNo.008 パーラーギター】
  基本的には、シリアルNo.006と同じ型、同様のブレース(一部改良)で製作しました。ロゼッタ、ヘッドプレート等を スポルテッドメイプルで統一しましたが、脆くてちょっと苦労しました。音的には、タッピングでかなり入念に調整しまし たので、006より鳴るようになったと思っています(自己満足)。TOKYOハンドクラフト・ギター・ フェス2011に出展予定です。



写真はNo.007

 【上記以外のギター】
 シリアルNo.002:セミアコ 製作放棄
 シリアルN0.004:パーラー 製作記参照
 シリアルNo.007:パーラー 製作中に破損、修理放棄
 ※No.007はH22.10.24に新オーナーがお持ち帰りされました。