「C>0° Cは水平」
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アコースティックギターは、アーチドトップ程ではないにせよ、通常、若干の仕込み角がは
いっています。ちなみにクラシックギターの場合は、マイナスの仕込み角がはいっており、
ネックが少し起きたような感じで仕込まれています。クラシックギターとアコースティック
ギターの仕込み角の違いは、弦の振幅の違い、ブリッジの構造の違いなど、理由があるよう
ですが、今回は本筋ではないので、省略します。また、製作者の意図で仕込み角を入れない
場合もあるかもしれませんので絶対ではないですが、原則数ミリ(2、3ミリ!?)の仕込
み角が入っているものと考えてください。
仕込み角が無いと、ブリッジ、サドルを低くしないといけません。
ブリッジは強度、音響上、余り薄くすると悪影響がでます。また、サドルの頭だしが少ないと
テンションが稼げなくなります。余り大きすぎるブリッジや、高すぎるサドルも弊害がありま
すので、一概には言えませんが、仕込み角が入っているかどうかのチェックはしてみて下さい。
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指板のフラットは・・・微妙ですね。仕様なのかなまくらなのか。高いギターでも結構こう
なってるらしいので、実のところはよくわかりません。自己判断前提で知識だけ書いておきま
す。
ネックに仕込み角を入れて指板を貼ると、ボディの接合部はフラットですので、
接合部を頂点に、への字に曲がります。5mmもある板が曲がるの!?って聞かれそうですが、
接合部が14Fの溝の切込みが入ってるので、そこから曲がります。
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クラシックギターの場合は、 逆への字の部分を、カンナで削り取って水平に仕上げます。私が
アコースティックギターを作るときは、接合部の頂点を削って、フラットに仕上げます。よいのか
悪いのかわかりませんが、そういう作り方もあると思っていただければ結構です。
さて、一番トラブルのあるところ、ネックの反り、捻りです。ネックのそり、捻りの見方は、
結構一般常識的になってきていますので、省略しますが、通常はヘッド側から見ます。ただ、
それで十分なわけではなく、捻りなどはヒール側から見たほうが分かり易いです。
ネックの反りや捻りが出ている場合は、買わないのが無難です。それでもどうしても欲しい
場合は、自分でなおせるのか、リペアに出すならいくらぐらいかかるのか、欲しい欲しいで熱
くならないように、冷静に計算しましょう。フレット合わせでなおらないレベルで、フレット
を外して、指板を削って、フレットを打ち直して・・・となるとかなりの金額がかかります。
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