ナットの調整
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弦高を聞くとき、6弦12フレットを基準に聞く人が多いですが、個人的には1弦12フレットの弦
高と開放弦の1フレットの弦高が結構弾き易さに影響があるように思います。1フレットの弦高を調整
するには、ナットをさわるしかないんですけど、下げすぎると開放弦でびびって何ともならなくなりま
すので、そこは自己責任で。
本来なら、牛骨や象牙で作り直すところですが、針ヤスリを折ったばかりで手元にありません。今つ
いているプラスチック製のものを調整して使うことにします。
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ナットの調整はペーパーで底を削ってやるか、溝を深くするか2択です。調整前のナットがピッタリ
のサイズの場合、底を削るとネックよりナットが小さくなってしまいますので、溝を深くして上を削り
ます。ナットがネックより大きめの場合は、底を削ります。
今回は大きめのナットがついていた(ネックより広く横に飛び出しています)のと、より楽に作業を
をしたいので、ナットの底を削ります。
ナットは接着されていますので、欠けないように木片をあててハンマーで叩きます。
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底の角度が変わってしまうと、指板とナットの間に隙間ができ
、音に影響が出たりオクターブピッチが狂ったりしますので、それなりに慎重にサンドペーパーの上を
滑らせます。0.5〜1mm程度削りました。
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