超素人のギター製作


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last update 2014.11.28

持ってる楽器

〜CLASSIC GUITAR〜
 



【MILTON CLASSIC GUITAR】





 MILTONは、オーストラリア、シドニーにあるギターメーカーとのこと。レオ・コッケの12弦ギターを何本 か作ったことで有名との説明でしたが、私はレオ・コッケのギターといえばTAYLORイメージなのでちょっとわ かりません(^^ゞ詳しい方いらっしゃればお教え下さいm(__)m





 ギター10年前にオーダーしたhandmadeとのこと。まず全体像。ぱっと見ではヘッドのつき板の色が普通と ちょっと違うかなって感じです。塗装はラッカーっぽいですけど、もしかしたらシェラックかも!?って感じ で、確かに10年は経ってるようなぁって感じでウレタンのような輝きはありません。





ヘッドは材質はよくわかりません(^^ゞ商品説明にも書いてなかったし。ぱっと見た感じは何の変哲も無いので すが、斜めから見ると、薄くフレイムが入っています。メイプル系なんでしょうか!?指板はエボニーです。





 トップはシトカスプルース、サイドバックはローズウッドです。トップ単板は間違いないのですが、サイドは 割れ止め無し。でも一応「the best quality Indian Rosewood」っていう説明だったので、単板のはず!? バックはハギにちょっと段差がある感じなので単板だと思います。バインディングはフレイム・メイプルで、パー フリングは飾り気のない2重線(表のみ)。





 12フレットの弦高は6弦側で3mmとかなり低め。強く弾くとびびる時があるので、少し上げてやってもい いかも。サイドに結構でっかいポジションマークがついてるのが少し安っぽく見えます(ーー;)。スケールは650mm、 ナット部の指板幅は49mmと気持ちだけ細めです。





 ブリッジはスネイクウッド。海外ではギター用の材料として売られていますが、日本では珍しいかも!?無塗装で 表面は少しざらざら感があります。10年落ち故か、ブリッジの前(サウンドホール側)が少し沈み気味、ブリッ ジの後ろ(エンドブロック側)が膨らみ気味ですが、今のところ支障はないようです。




 写真で見ていただいたとおり、殆どのブレースがスキャロップされています。効果はどうかわかりませんが、 ブレースというブレースがスキャロップドです。配置はサウンドホール下のブレースが斜めにつけられている以 外は、トーレスタイプのトラディショナルなファンブレースです。




 ネックブロックは細めで塗装されているようです。ネックジョイントはスペイン式のようです。サウンドホール上のブレースもスキャロップ系になっているのがお分かりいただけるでしょうか!?  わかりにくいですが、サウンドホール下のブレースが少し斜めにつけられ、これもスキャロップ系になっていま す。




  エンドブロックはクラシックギターとしては一般的な大きさでしょうか。裏板の割れ止めは厚めの角っぽい形状になっており、 裏板のブレースは4本です。クラシックギターは3本のものが殆どの気がします。4本というのはアコースティッ クギター系のメーカーだからかもしれません。

 これらの工夫がどのような効果があるのかは、よくわかりませんが、音はクラシックというよりフラメンコ系の傾向が強いよ うに思います。弦高もかなり低めなので、その影響も多少有るような気はしますが。。


【松永仁一郎 SP】





 1991年製、トップ:スプルース、サイドバック:ハカランダの松永仁一郎SPです。ネックは真っ直ぐですが、弦高は 6弦12Fで4mm強、サドル高は調整済みのようですので、元々高めの設定なのでしょう。

 好みから言うと、少し音が甘すぎるかなと思うのですが、いい音色だと思います。多分、私が今まで所有したクラシック ギターの中では一番でしょう。このギターを弾き出してから、他のクラシックギターはすべて手放してもいいかなと思って います。

ハカランダ材に柾目で最近のハカランダギターより上質だと思いますが、自己所有の1967年製のマーチン00-21よりは 落ちます(そちらの方がいかにもハカランダらしい木目です)。それでも希少な材には変わりは無いのですけど。

 この製作者の経歴をネットで発見することはできなかったのですが、ギターに関しての評価は高いようです。 評価している人しかupしてないだけかもしれないですが。



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