$BD6AG?M$N%.%?!<@=:n(B


since 2003.4.16

last update 2014.11.28

未定稿





【はじめに】

 雑記帳の内容を整理しだしたものの、時間も取れずにほったらかし状態の内容が一杯。自分でも訳が わからなくなってきたので、とりあえず、未整理のまま羅列してあります。見易さは一切無視、インデックス (目次)もついていませんし、画像も多くかなり重いと思います。

 また、内容の検証も行っていませんので、玉石混合、真偽入り乱れの状態で、将来的に整理されるものも あれば、人知れず消えていくであろうねたもあると思います。落書きレベルですので、それでもちょっと見 てやろうかなという勇気がある方はどうぞ。。



1 Xブレイシングの上下・・・意外と知らなかった


 フォークギターのXブレイシングって中央で交差してますが、組み合わせの 上下って弾いてるだけの時は、あんまり気にしてませんよね。これって製作家によって異な るのかもしれませんが、私が仕入れた話では、こちらの方(高音側になる方)を

 下にするそうです。うん十年弾いてても意外と中身のことは気づか ないですよねえ・・・まあ、布を巻いてあって見えないから仕方無いですよね(っと言い訳)。




【Xに布はなぜ】

 Xブレイシングねたです。なぜ交差しているところに布をくっつける のか!?ほぞ状で組み合わせているので補強の意味だけかと思いきや、聞いてみるもので すね、補強以外に全てではないですが、布をくっつけておかないと、クロスしている部分 から雑音みたいなものが出るケースがあるそうです。




【よく使う接着剤】

 私が、今もっともよく使う接着剤は、にかわ?タイトボンド?木工ボンド ?・・・いえいえ、今最もお世話になってるのは瞬間接着剤です!あっ欠けちゃった・・・っ てときは、とりあえず破片を無くさないうちに、瞬間接着剤で接着します。普段はゼリー状の ものをよく使います(硬化が多少遅くたれないため)。

 ナットの固定には、瞬間接着剤を両端と中央の三箇所に1滴づつです。ちゃんと固定できるし、 ワンアタックっで外れてくれます!





【ヘッドが重いといい音がする!?】

 これは噂話で、本当にそうなのかどうかはわかりません。ヘッドが重い方 が音はよくなるとか・・・試しにヘッドにクランプをつけてみたら、いい音がするとかしな いとか!?誰か、試す気になられた方、結果をお教え下さいm(_ _)m重量のバランスは悪くな るので、弾く時ヘッドは下がって弾きにくそうな気もしますが・・・。




【ブリッジ裏のプレート】

 クラッシクギターでは、ブリッジ下に表板と(多分)同じ材質の板(ブリッジプレート!?) を貼ります。中には、ブリッジ裏のプレートがない物もありますが、無いとブレーシングが あばら骨のように浮き出てくるケースもあるようです。表板の厚みや材質により(例えば表板が合板等で 十分な強度がある場合など)、プレートがなくても浮き出てきたりしない等、他の部分との強度バランス による面もあり、一概には言えないようですが。

 フォークギター場合、プレートの材質として は、メイプルや、ローズウッドが主流です。フォークギターの場合、クラシックギタ ーよりも弦の張力に対しての強度を保つ意味合いが強いため、より堅い材質のものが使われ ているようです。製作家によっては、普段(ピン有りのブリッジ)は、メイプルを使い、 ピンレスのブリッジの場合はより堅いローズウッドを使う人もいました。

 また、量販品などでは、長年の経年変化や使用者の使用条件の差異などを考え、必要強度よりも大き い目、厚い目のものを使っている場合があるようです。腕に自信があれば、鳴り優先で強度バ ランスとぎりぎりの線を追求してみるのも面白いかも!?

 それから、プレートって端材を使って作れますから、すごいフレームのはいったメイプルとか、 ハカランダとかの端材を使ってみて、誰にも見えないけれど、実はすごい材質使ってるんです ・・・みたいなこだわりも案外楽しいかもしれません。ただ人に自慢するためには、中を見る鏡と小さ な懐中電灯を常に持ち歩かないといけなのがネックですけど。




【よく使う木材】


 ギター製作の中で、私がよく使う木材の話です。お上手な方は無縁なお話 かもしれませんが、ついつい削りすぎて、すかすかにしちゃう私にとっては、不可欠な材料 ・・・それはスプルースのシム(薄板)です。

 特にブレーシングの組み合わせ部分や、溝なんかを彫ったときついつい削り過ぎて、がた がたにしてしまうことが非常に多いです。そこでシムの登場!瞬間接着剤でぺっと貼り付け て、のみとかで再度整形して修正しちゃいます。

 そこで知人に言われた一言・・・「それって合板と一緒ちゃうん?」総単板のはずが、そ ういわれると確かに!?しかし、なんと言われても、シムが無ければ、私の腕ではとても仕 上げられません。私と同じように腕に自信の無い方は、少なくとも0.5mm程度のシムは用意し ておきましょう(^^ゞ

 ちなみに1mm以上の隙がある場合は、木片を瞬間接着剤でく っつけて修正します。シムより更に合板っぽくなります(*_*)




【木製ポジションマーク】

 クラシックギターにはサイドのポジションマークがないものが多いですが、 フォークギターではついているものが多数を占めています。っで、フォークギターあがりの私 はサイドポジションマークがないとフレット位置がわかりません(無くてもわかるクラシック の人はすごい!!)。

 そこで、サイドポジションマークですが、無垢の木材でジャ ストフィットの形状の材が身近にあふれています。それは・・・実は爪楊枝なんです。ピンバ イスでちょこちょこっと穴を開けて、爪楊枝に接着剤をつけて、ぽんぽんっと入れて整形しち ゃえば、木製のポジションマークのできあがり!いかがでしょう(^^)v

 そういえば、ペグとか取り替えの時に、古いねじ穴を埋めるのにも爪楊枝は使いますよね 。なかなか役に立つ材料ですよね(^O^)。




【木目の方向】


 図面に載っていないけど、多分案外重要な木目方向の組み合わせ・・・結 構悩んだりしません?それぞれの製作過程で私が仕入れたねたを書いていこうと思うのです が、作業が追いついてなくて、書けていません(*_*)

 っで、ひとねただけ。今回作成用にLMIのエンドブロックを購入したのですが、木目方向は ・・・




 こんな感じです。っである手工ギターのエンドブロックは・・・




 っていう木目方向でした。どちらがどうとかはわからないのですが、木目方向にも 様々な考え方があるようですね。




【裏板のブレーシング材】

 LMIのホームページでクラシックギターキットを見た 方ならわかるかと思いますが、裏板用のブレーシングは、(私が見た時は)シダーだったと 思うのですが、一度プロの方にローズバックのときの裏板のブレーシング材を聞いたことが あります・・・マホを使ってるって言ってました。アコースティックギターはスプルースを 使っているものが多いですね。

 表板や裏板の材質はカタログに載っていますが、ブレーシング材って案外載っていません よね。シープレスの時は何が使われることが多いんでしょ!?ネックの材質やブリッジの材質 は勿論、それ以外にもブレーシングの材質、木目の方向etc.のカタログには載っていない違い (工夫?)に注目してみたら、新しい発見があるかも。




【フォークギターの三角の板】


 フォークギターのXブレイシングの交点、サウンドホール側に小さい 三角のスプルースのプレート貼ってありますよね!?その木目方向について、表板と垂 直、あるいは並行に貼っていると思っていましたが、意外にも斜め方向で貼っているこ とを発見しました!裏からみてこんな感じです。







【修正できないギター】

 ギターの音とかに不満があって、工房なんかに持ち込むと、ホールから手 を突っ込んで、あちこちをちょこちょこっと削って、あら不思議音が劇的にかわ っちゃった・・・なんてことがあります。

 でもプロでも音を治せない楽器があったって知ってます?それは、自分で作った楽器だそ うです。最初から自分のノウハウつめこんで、これがベストって感じで出荷しているので、 それ以上自分では直しようがないそうです。

 もう少し正確に言うと、例えば高音がもう少し欲しいと言われれば、手直しして高音を出 すことはできますが、その分低音が変わってきて、自分の作った楽器とは違うものになってしまいますので、 それなら、最初から他の人の楽器を買ってくれと思うそうです。

 それから、どんなにブレーシング とか材質を変えても、できあがってみると、しっかりその製作家の音の傾向ってちゃんと 出るらしいです。楽器をどの個人製作家の方に作っていただくか選ぶ時に大切なのは、ネッ クのシェイプなどの融通がきく部分ではなく、その製作家の作る音が好きか嫌いかが重要だ そうです。




【3mmと2mmの間】

 いきなりなんのことだかわかりませんね(^^ゞ。2mmでは少なすぎるが3mmで は多すぎるっていうものが、ギター製作にはいくつかあるようです・・・2つしか知らない んですけどね。

 ひとつは表板の厚みです。2mmのものも3mmのものもあるので、絶 対って話ではないと思いますが、ある製作家の方は、「2mmでは薄すぎるが、3mmでは厚すぎ る・・・そこから先は木に聞いてくれ」と言っていました。

 もうひとつはブリッジ位置を決める時に弦長に+αする長さだそうです。「2mmでは短すぎ るが3mmでは長すぎる・・・そこから先は何本も作って自分でみつけなさい。」


実物を計って楽しよっと(^O^)




【接着後の処理。小さな努力の積み重ね】

 圧着するときは、私は、接着剤が少しはみでるぐらいに締めます。っで、 筆とか雑巾でふき取れる時は、水やお湯をつけてできるだけ拭き取るようにしているので すが、あて木とかが邪魔になって拭き取れない時があります。そんな時は硬化後、のみやや すりで出来る限り取り除くようにしています。理由としては、見た目が汚いというのもある のですが、




 となって、異音の発生原因となる危険があるからです。確かにひとつなら 聞き取れない程度の異音かもしれないですが、いくつも積み重なると、耳障りな音になる 可能性があります。本当に意味あるんかいなとも思うこともありますが、小さな努力を積み 重ねております・・・って、おっきい失敗いくつもしてるんですけどね(^^ゞ。



【合板はなぜ安い!?】

 素人考えでは合板って、薄く削いで、接着してっと手間がかかることを考え ると、単板よりかえって高くつくような気がします。特に表裏の木目が一致した単板と見分け がつかない合板とかすごくコストがかかる気がするんですけど・・・。っで、聞いてみました (^O^)。原木の何分の一しか使えないから、高くなるとかいうのは抜きで、加工に関してだけ の話です。

 単板は加工する時には、のこぎり刃を使います。そのため、刃幅の何ミリかは、木屑にな って消えていきます。例えば、刃幅が3mmあるとすれば、5mmの板をブックマッチに切 り出すには(実際は10mm程度に切り出してから、厚み調整することが多い気がしますが ・・・)、3mm+5mm+3mm+5mm+3mm=19mm程度の厚みが必要・・・1 /2程度がゴミと消えていく計算になります。

 他方、合板に使う薄い板は鉋刃で削り出していくので、希少な材がほとんど無駄なく使え ます。19mmあれば、多少のロスを見ても0.8mm厚の板が20枚以上とれます。片面 だけ銘木の合板なら20枚、両面が銘木の合板でも10枚取れる計算になります。高価な両 面銘木の合板でも5倍作れるのですから、高価なギター材でしたら加工の手間を考えてもこ れだけ差があれば・・・ってかんじですよね。

 また、表裏、左右の木目をそろえるのも、削り出した薄板は、ほぼ同形に削り出 せるので、型で切り出し、順番に表裏に貼っていけば表裏の木目もばっちりそろうそうです 。なるほどねぇ・・・って感じです。




【木目の見方】

 多分、そんなん誰でも知ってるよって言われそうな話ですが、私自身 が知らなかったので、upしました(^^ゞ。




 なかなかいい木目の板材って手に入りにくいですね。それって、私 だけ!?





【縞黒檀を意外とお安くGET】


 先日、ヘッドのつき板に使えそうな縞黒檀をゲットしました(^O^)!!厚さ は6mm。まあ、端材なんですが実は仏壇を製作してる木工所で一山なんぼでお安く譲っていた だきました。探せばまだまだ材料入手のルートはあるかも!?次はまな板作ってる木工所と知 り合いになりたいなぁ・・・噂ではスプルースらしいし(^^ゞ。



向かって左が紫檀、右が黒檀です。




【張り合わせネック。スリーピース、ファイブピースetc.】


 ネックをワンピースでは無く、縦にスリーピース(クラシックではセンターに エボニーを挟んだものが多いですね)、ファイブピース(ローデンとかはそうですね)で貼り合 わせてるギター結構ありますよね。特に高いギターとかで。理由は2種類あるようで

1.異種の材を組み合わせることで、ネックの強度を上げる。
2.端材に近い材を使用することで、コストを削減する。

 ギターによって1の理由のものもあるし、2の理由のものもあるということで す。2の理由のやつは、この際おいておきましょう。1のやつですが、図で示すとこんな感じ です



 木材によって、曲がり具合が異なりますので違う材をサンドし、ネックの反 りを防ぐという考え方です。芯には、エボニーやローズのような堅い材を使用することが多い ようです。もう少し書き加えると、木目方向で両サイドの材と芯の材の反る向きを逆に組み合 わせることで、反るエネルギーを相殺するようです。

 その考え方で、異種の材をサンドしなくても、半分に割って片方の上下を入れ替えれば、反 る方向が反発しあう訳ですから、下図のように(図にした方がわかりにくいですね(^^ゞ)



 貼り合わせても近い効果が得られるため、そのようにしているギターも実際 にあるようです。ただ、低音側と高音側の木目が異なりますので、加工の手間がかかるわりに 見場がよくない為か、あまり活用されてはいないようですが。そこで、同一材で見場をよくし て強度を上げる方法は・・・GIBSONとかである張り合わせ、3枚に割って(図は省略します) 、センター部を上下入れ替える方法が考えられます。



 杢の入ったメイプルで仕上げるとすごくいい感じではありません か?ヘッド部をヘの字に張り合わせてるものとワンピースネックについては、またの 機会にupします。




【単板の見分け方】


 単板と合板ってみなさんどう見分けてます?ネットとかでいろいろ見たり、 聞いた話を書いてみます。あくまでも噂の寄せ集めですので、玉石混合です、ご了承下さい m(__)m

1.表裏の木目があっている。【表板、裏板、側板】
 案外よく言われる手法ですが、ある金額以上の合板は表と裏の木目がちゃんと合っていま す。私の所有しているK.YAIRIギターもローズ合板ですが、しっかり木目は合っています。 合板だという判断には使えますが、単板かどうかの判断は難しそうです。

2.サウンドホールの切り口から見る。【表板】
 一番ポピュラーな方法でしょうか。切り口の木目が通っていれば単板というものです。た だ、クラシックなら誤魔化す方法はあります。ここまではしないと思いますが・・・



 この方法はロゼッタを挟んで木目をチェックすれば見分けられます。し かし、サウンドホールの切り口を着色している場合(この場合は、合板の可能性が高いと判 断できますが)や、ロゼッタがサウンドホールを隠してる場合(例えばYAMAHAのAP Xは、表板が単板でも合板でも、このロゼッタを使っています)は、この方法は使えません 。

 シェラックやラッカー等のいわゆる塗装が引く塗装をされているギターで、ある程度年数の 経ったものは、木目が浮き出てきますので、その深さで見分けることは可能だと思います。



3.バインディングの剥がれ部分等を見る。【表板・裏板・側板】
 これは、バインディングの剥がれや表板の割れがないと確認できませんが、端や板の中央 を単板風に見せることはできませんので、確実に判別できます。また、木目に沿って真っ直 ぐ綺麗にクラックがはいるのは単板の証という方もおられます。ベニヤ板を割ったことのある 方ならわかると思いますが、合板は木目にそって綺麗に割れることは少ないと思いますので、 ある程度確実な方法かと思います。

4.中央のはぎが外れている。【表板】【裏板】
 合板は基本的に「はぎ」はしません。木目上は「はぎ」をした形になっていますが、あ えて故障の危険のあるはぎをする必要などないのですから。はぎが剥がれてくるなら、まず 単板でしょう(^○^)。ちなみに、裏板のはぎあわせ部に補強材(?)を貼ってないものは合 板っていう話もありますが、ラリビーは単板でも補強材はありません。

5.サイドに割れ止めがある。【側板】
 サイドの割れ止めの有無も判断にはよく使われます。ただ、単板でも割れ止めをつけてい ないものもありますし、逆もあるのかもしれません!?また、割れ止めがあるからといって、 裏板が単板かどうかまではわかりません。裏板が単板で側板が合板のギターは案外多いですが 、側板が単板で裏板が合板のギターもあります。

 っで、本題(長い前ふりや(^^ゞ)。ある程度経年したギターなら、そんなところを見なく ても、板のゆがみ具合で見分けられるそうです。簡単に言うと合板は規則的(直線的?)に 変形し、単板は不規則に変形するそうです。でも、私には見分けるのは無理です(T_T)。あと は音って話になるんですが、それはもっと難解かも(高いギターいらんやん!っと自分につ っこみ)。

P.S.
 ローズウッド等の気孔のある材を使っているギターなら、内側(未塗装側)から見える気孔の深さで、単板か合板かの判断がある程度できます。また、ものによってはエンドピンを抜いて穴から側板の断面を見られるギターもあります。




【下書きの線にちょっとした工夫を】


 裏板のブレーシングの位置をマーキングする時にどこに線を引くかってい うお話です。言葉では表現しにくいので、図でいきましょう。




 わかります?下側はエンド側に、上側はネック側にそれぞれ1本(上 下2本は引きません)引きます。その理由は・・・ブレーシング接着後、線を消さなくて もサウンドホールから鉛筆の跡が見えないからです。たまに、サウンドホールから鉛筆の 跡が見えるギターがありますが、あまりよいものではありませんよんね!?ちょっとしたこ とですが、小さな工夫の積み重ねが綺麗な仕上がりにつながります(^O^)。




【組立の順番は表から?裏から?】

 表板、裏板、側板の加工を終え、いざ組立・・・さあ、表板から?裏板か ら?どちらから先に組立ましょう???はっきりいうとどちらからでもいいんですけど(ち ゃんと言うと製作者の考え方次第なので、どちらが正しいという答えはないんですけど)、 ネット上で見る限り、表板を先に貼る派が優勢な気がします(あくまでも私が見た範囲では )。

 私は裏から先に貼る派です。理由は2つあって、1つ目はあちこちに書いてますが、まず、 私のような不慣れな者が接着する場合、どうしてても多めに接着剤を塗ってしまいます。 そうなると、それを取り除く(掃除する)作業が必要になるのですが、箱になってしまうと 除去できません。表板から先に接着すると、裏板側のあふれた接着剤は除去できなくなり、 サウンドホールから丸見えです。逆に裏板から貼ると、表側は除去できませんが、外からは 見えません。結果、裏板から貼った方が綺麗に仕上げることができます。

 2つ目は加工の難易度です。裏板と表板を貼る難易度は、Rが強く、ボディの厚みのバランスも考えないと いけない裏板のほうが高いと私的には思います。先に表板を貼ると、裏板接着時に可視範囲が限られるために、 困難な方を勘で作業しなければならなくなります。 そこで、難しい裏板から先にする方が無難だと思っています。まあ、熟練の職人さんで、接着剤については、 あふれず、かつ接着不良にならない最適な量を塗り、表でも裏でも簡単に貼れちゃうよっていう人 にはどっちでもいい話みたいですけど。






【指板の着色について】


 全音のウクレレキットを製作していると、赤いパドックの指板の色が少し気になります。 そう言えば、昔ばらしたギターも、指板を外してみると、裏側が赤茶色で、上手に染めてあるのに 驚いたことがあります。っで、ここから聞いた話なんですが、冗談半分で言っていたので、どこまでが 本当かは怪しいかもしれません(^^ゞ。

私: 「指板染めるのに塗料は何使ったらいいですかねぇ?」
店主:「靴墨でできるで」
私 :「(ほんまかなぁ!?)」
店主:「ただそのまま染めたら、下品なてかりが出るから・・・」
私 :「はい」
店主:「染める前に、金属たわしで指板をこすって、表面を粗くするといい」
私 :「ふむふむ(靴墨はともかく、これはほんまっぽいな)」
店主:「それから染めると、木材らしい黒に染まるから」
私 :「そうなんですかぁ(まあ話半分に聞いとこ)」

 そのうち試してみるかも!?




【裏板のアールについて】

 ギターは裏板にアールが付いているものがほとんどだと思いますが、裏板のアール きついものと緩やかなもの、どちらが高度でしょうか?単純に考えると、裏板のアールがきつい方が 加工は難しそうですが(実際、バインディングの加工等は裏板のアールがきつい方が難しいのですが) 単板の場合、裏板のアールが緩い方が難しいこともあるようで・・・。

 単板の板材は、木自体に癖があり、ある程度強いテンションをかけてやると、綺麗に弓なりに ラインがでるのですが、少ないテンションの場合、板材の癖がそのまま出て、均一に綺麗なアーチ を描くのが、かなりのむずかしくなるらしいです。 何パターンも製作してみて初めてわかることらしいですが。




【紙やすりをかける順番】

 紙やすりは、必ず目粗いものからかけていきます。特に木材は木目あるいは杢部と、 それ以外の部分で硬さが異なります。そのため、細かい(言い方を帰ると削る力の弱い)紙やすりを 先にかけてしまうと、固い部分が削れず、柔らかい部分がどんどん削られて、かければ かける程平面からは遠ざかっていきます。

 そのため、紙やすりは粗い(言い方をかえると削る力の強い)紙やすりを先にかける、 できれば鉋やのみといった刃物でできる限り平面を出してしまってから、仕上のみ紙やすりでという方が よいようです。

 ついでにもう少しペーパーについて書いておきますと、ペーパーをかけた材には、刃物は使わないほうが よいようです。ペーパーの粉がついているので、刃物が一気に切れなくなります。また、スプルースなどの 柔らかい材はペーパーをかけ過ぎると、木部の中にペーパーの粉がはいってしまうので、必要最小限に しておく方がよいようです。




【マンドリンの表板を曲げる】

 愛好者以外はあんまり目にする機会はないかもしれませんが、フラットマンドリンではなく、ボールバックマンドリンのお話です。

 バックは、リュートなんかと同じように(こちらの方が馴染み深い!?)何枚ものリムを内型に合わせて張り合わせてボールを作っていくのですが、まぁこっちはわかります(ホームページで公開されてる方もおられますし)。しかし、表板のブリッジあたりに折りがはいっているのですが、これがネットで探しても見つからない(*_*)。どうしてるんやろ・・・切ってくっつけてる訳でもなさそうだし、一枚板から彫りだしって感じでもないし・・・どう見ても曲げているように見えるんですが、どうやって曲げるんだろう!?



 わからないことは、聞いてみましょう(^O^)。

私 :「マンドリンとかのトップの曲げ方がわかりません!!」
店主:「裏からノコギリで切り目を入れて、そこから曲げんるんや」
私 :「(そうか!)ダンボール箱を曲げる要領ですね!!」
店主:「間違ってないが、もうちょっといい例え無いか!?(-_-;)。」

 いつものように図でいきましょう(^O^)









【ダイアモンドボリュートの簡単な作り方】

 martinとかのヘッド裏のダイアモンドボリュートってオールドっぽくていい 感じだと思いません?


 機能的なことはこの際おいといて(よくわからないので(^^ゞ)、いかにボリ ュートを簡単につくるかを情報収集してみました。ただ、作業しているのを見たわけででなく 、話できいただけですので、やってみようと思われる方は、あくまでも自己責任でお願いしま す。絶対とは保証できませんので。



まず、ネック部とヘッド部を同じ厚みにしておきます。まず、リューターでボリュート部分 を残して、片側をビューっと斜めにヘッドの厚さに削ります(テンプレートを使うと失敗が少 なくなるという噂)。それができたら、逆側を斜めにビューっと削ります。あとは、残った三 角を整形すればダイアモンドボリュートの出来上がり。





【マーチンにまつわる都市伝説】


 たいそうなタイトルをつけてしまいましたが、マーチンギターにまつわる噂について。

「工場出荷時にチューニングされたギターを空輸。到着後ケースを開けて弾くと チューニングが狂っていなかった」
 確かにスチール弦のギターは、新しい弦を張ってから落ち着くのもナイロン弦よりずっと早いし、 調弦も狂いにくと思います。でも、どんなギターでも温度変化で調弦は狂いますし、(ナットの溝の 仕上げ等ギターに依存するところもありますが)弦の種類やペグの機能に依存する部分が大きい訳で ・・・。

「マーチンギターのネックは反らないので、ノンアジャスタブル・ロッドを使っている」
 私の持っているマーチンは、Tバーロッドでノンアジャスタブルですが、ネックは反ってました。 まあ、ネックが真剣に反り出したら、アジャスタブルロッドでは全くお話になんないぐらい反ります から、ロッドの種類よりも、指板やネックが膠等の外すことができる接着剤が使われているかどうか の方が重要な気もしますが。

 今思うと、これらの噂は都市伝説に過ぎなかったように思いますが、それでもマーチンならそう かも!?って思わせる何かが当時はあった気がします。お値段も含めて(^^ゞ




【表板等割れの修理】

 割れ修理の超基礎的な話です。実際に修理する場合は、ケースバイケース的な部分が ありますのであくまでも私が知っている知識程度に思って下さい。割れの状態によって荒っぽく2パタ ーンに分けます。割れた口が開いていない場合と開いている場合。まず開いていない場合。



 開いておらずぴったり合っている場合は、そのままくっつけても問題が無い場合が多 いので、割れ口に接着剤を流し込みます。割れが長い場合等は裏にパッチみたいな木片等をあてます。 次に開いてる場合。割れ口が合わない場合や、割れ口が外に反って開いてる場合等。



 外に開いていると、例え押えれば割れ口が合うとしても、外へ開く癖がついていま すから、押えて接着し割れを閉じたとしても接着部以外の部分に力が加わり別の場所で割れが発生す る可能性があります。



 そのため、割れが開いてる場合は、割れ口の周辺を切り取り、似た木目の材を使い 埋め木をします。接着面、木目を合わせ、更に接着後の塗装の色合わせ等が必要になり、かなり難易 度の高い作業になります。




【ダイナミックギター用牛骨サドル】


 YAMAHAダイナミックギターだけでなく、昔の鉄弦ギターはサドル部に溝の切り込みが無く、 V字に掘り込まれただけのものが多く見受けられます。



 元々はプラスチック系(多少軟性のある材みたいですが)の円柱の棒がはめられて いるのですが、経年劣化や紛失で交換が必要なものが結構多いです。っで、ダイナミックギター修理 (実際には修理というレベルではなく、調整ぐらいしかしてませんが(^^ゞ)のページにも書いたんで すが、プラスチックの棒、ステンレスの棒等いろい利用してみましたが、なかなかしっくりいくものが 有りませんでした。ところがとあるお店で、牛骨の円柱のサドルを発見!!!



 太さが2〜2.5mm(個体差が大きい)、多少円は不整形です。ある程度整形が 必要なようです。



 長さは70mm。不整形のやつを見てみると結構四角っぽいんです。これって・・・ もしかしたら、クラシックギターの駒飾りの角棒を円形に整形してものでは!?わざわざ駒飾りを 買わなくても、通常のクラシックギター用の牛骨サドルを正方形に切り出し、そこから円柱に削り出せば・・・。 どうしても欲しいって方は挑戦してみるのも手かと。。




【微妙なピアノ】

 市民ホール系のところでクラシックコンサートがあり行ってきました。 そこのホールには1千万円以上する某著名なピアノがあります。最初に言っておきますが、 某著名なピアノがいいとか悪いとかって話ではないです。その辺はお間違いなく(^^ゞそのピアノ、 高価な楽器ですから、アマチュアの合唱サークルの伴奏などでは使わせてくれません。年に数回ある プロのクラシックコンサートの時だけお目見えします。

 ところで、市とかが楽器買う時の方法ってみなさんご存知ですか?いわゆる入札という方法を (いくつかの会社が金額の札を入れて、基本的に一番安い金額の業者が納品します)取ります。場合 によっては、プレゼンによる入札をする場合もあるのですが、楽器は工業製品と同じ扱いなので、 金額で決めます。そっれて個別差のある楽器ではすごくナンセンスなことだと、愛好者ならわかると 思うのですが、市とかでは、それが普通なんですね結構。っで、どうなるかというと・・・。

 今日のコンサート、結構著名な方のようで、楽器チェロだったんですけど、ご自慢のピアノより ずっと鳴ってるんです。まあ、新品の某ピアノよりずっと高いだろうチェロ(1千万円、2千万円 当たり前、億のものだって結構あるっての世界ですから)なんで、あたりまえなんでしょうけど。。

 アマチュアコンサートには高価すぎて使わせもらえないけど、プロのコンサートでは埋もれてしまう 高価な楽器・・・新品を入札で決めるのではなく、中古を弾きくらべて決めて欲しいなぁ。まあ、あん まり弾いていないから鳴らないってのも多分にある気もしますが(-_-;)なんだかもったいないなぁって 思ったコンサートでした。




【バインディングの作り方】

 知ってる人は知ってると思いますが、バインディングの作り方です。



  非常に分かりにくい図で恐縮ですが、ローズ・赤・白のバインディングの絵です(^^ゞ。茶色の ローズ部に入っている線は木目です・・・一応。Stewart-MacDonaldのカタログなんかを見てる と



 こんな感じで細長い材を貼り付ける道具がのっていますが、アマチュア製作な らともかく、プロレベルになると、ひとつひとつ細木をはりつけていたら、とてもわりに合い ません。また、製作済みの物を業者から買っていては種類が限られますし、コストも割高にな ります。そこで、



 こんな感じで、大きな板材を貼り合せ、それを切断して作製します。側面 が柾目になるように材を取りますので、板材自体は板目の材を使うことになります。私も一 丁いいバインディングを作るか・・・と材料を探してはいるのですが、いい材は基本的に柾 目にひかれることが多いので、なかなかいい板目材が手にはいりません(--;)




【類似材について】

 裏板に綺麗な杢のはいったチェロ・・・見ていても惚れ惚れしますよね。 あるお店で、綺麗な杢のはいったチェロを見せていただきました。

店主:「この木なにか分かるか?」
私 :「メイプルじゃないんですか?」
店主:「メイプルではないな」
私 :「はぁ・・・もしかしてプリント!?」
店主:「杢が太くてバラバラやろ?安いチェロとかで、杢が入ってものは、メイプルではなく、 "とち"を使ってる」
私 :「はぁ・・・(違いがわからんなぁ・・・でも、わからんって言うのもなぁ・・・)そうですね(^○^)」

 昔から、コスト削減のため見た目はとても似ている、類似材を使った楽器が流通しています。 特に近年は材の枯渇から代替材としてかなりの種類の木材が使われているようです。私の知っている範囲は ほんのわずかですが、ご紹介したいと思います。

【ハカランダ⇔ホンジュラスローズウッド】
 ホンジュラスローズをニューハカランダと表記していたメーカーもありましたね、確か。有名 な材ですので、書く必要もないかと思いましたが一応(^^ゞ。実はホンジュラスローズのブリッジ 材をいくつか持っているのですが、色合いはハカランダ同様に濃淡様々、個体差がかなりありま す。そのあたりはローズウッド系の特徴なのでしょうか。木目はハカランダより素直な気がしま すが、柾目のハカランダと言われると、ああそうかと思える程の類似性はあると思います。鉋 がけをしてみると、ハカランダ程、強い独特の匂いはしなかった記憶が有ります。

【ヨーロピアンメイプル⇔カナディアンメイプル】
 どちらも持っていたことがあるので、その範囲で書きます。2つの材を並べて見ると、ヨーロ ピアンメイプルは白く、カナディアンメイプルは黄色って感じでした。木目(杢ではなく木目 です)は、カナディアンメイプルの方がはっきり出ているように感じました。杢は個体差がか なりあるので、私の手持ち程度の材では比較はできませんでした。材の白さから考えると、 ヨーロピアンメイプルの代替にはシカモアの方が見た目は近いかもしれません。

【ローズウッド⇔パープルウッド】
 パープルウッドを見たところ、同じマメ科の木ということも有り、素人では見分けは 難しいと感じました。ローズウッドよりも木目がはっきりしており、濃淡の差が大きい ことや色が少し違うかなぐらいに感じましたが、パープルウッドに関してはそれ程数を みていないので、何ともいえません。楽器用として、流通していたものもあるようです。 本当にいい、昔のようなインドローズが今はほとんど流通していないのも、私のような素 人が見分けられなくなっている要因かもしれません。

【ホンジュラスマホガニー⇔サペリ】
 サペリの方が、色が薄く木目がはっきりしていたように思います。他の材よりも見分けは つきやすかったように記憶しています。

【糸杉⇔カヤ】
 糸杉は、シープレスと言われている材です。フラメンコギターでは一般的に使われている材ですが、 近年よいものがかなり少なくなってきているようです。昔から手にはいりにくかったのかどうかは わかりませんが、昔の日本製廉価フラメンコギターには、サイド、バックにカヤを使ったものが結構 あります。カヤ製ギターの実物をじっくり見たことが無いので(ちらっと見たことはある)詳しくは わかりませんが(黄色く着色されていた気がします)、トチの楽器と同じぐらい出回っているように 思います。

 これ以外にも類似で代替で使われている材は多数あります。エボニー(黒檀)などは、木 が全く変わってしまっているらしいのですが(昔のエボニーと今のエボニーは比重が全く違 う材らしい)同じ呼称で呼ばれていたり、縞黒檀(ストライプエボニー)が単にエボニーと 表示されているなど、訳のわからない状態です。

 更に最近、ローズウッド系(ローズウッドの類似材も含むという意味で)で板目や柾目で も目が粗かったり、木目が素直でないでないもの(言い換えれば質のよくない材のもの)を ハカランダとして取り扱っているのを見たときなど・・・な気分になる今日この頃です。




【先付け?後付け?】

  いきなり訳のわからないタイトルですが、ブリッジの話です。

 アコースティックギターの場合、ブリッジは塗装後に取り付けるパターンが圧倒的に多いと思います。仮にこれを後付けと命名します。逆に塗装前にブリッジを貼る方法を先付けとします。

 後付けのメリットは、上手に塗装を剥がせば、とても綺麗に仕上がります。先付けは、ブリッジを塗装してまう(クラシックギターの手法)と綺麗に仕上がりますが、マスキングテープを貼って、剥がす方法では綺麗に仕上げるのはかなり難しくなります。

 私がホームページで公開している方法は、後付けなのですが、個人的に今は勝手に先付けを推奨しています。綺麗に仕上げるのは難しいと言っておきながら、何故先付け派なのか!?それは音を考えてです。

 先にブリッジをつけた方が音がいいと言うわけではありません。先にブリッジを付けると、塗装前に音出しができます。まだちょっとなぞかけみたいでしょうか?

 塗装後にブリッジを貼って、音が気に入らなかった場合、調整はどうしましょう?ブレースを削る、ブリッジをさわる・・・これぐらいしか思いつきません。しかし先付けすると、表板の厚みを調整するという技が使えます。

 塗装後、ブレースを勘で削るのは、目で見えないし、かなり難しいと思います。しかし表板の厚み調整(こちらもどこを薄くすれば音がどうなるという知識は必要ですが)の方が、より簡単にできると思うからです。

 主流派ではありませんが、音の調整を考えると検討の余地があると思いませんか!?ただ、塗装前と塗装後では音が違いますし、塗装後でも半年ぐらいすると音が変わってくるようですので、ブレースで音の調整ができるに越したことはないのは確かですが(^^ゞ




【木材同士の接着と木目】

  木材同士を接着する場合、木目がクロスするように接着することが多いです。 例えば裏板のはぎと割れ止めの場合は必ず



 こう接着します。決して



 こう貼られることは有りません。理由は簡単ではぎが外れると



 割れ止めも木目に沿って割れてしまいますので、割れ止めの目的が果たせま せん。割れ止めあるいは補強の意味で木同士を接着する場合は大概木目をクロスさせます。 以前にホームページの雑記帳にも書きましたが、エンドブロックは通常横板と平行の木目で 接着しているものがほとんどですが、横板とクロスするように貼っている製作家の方もいます。

 たまにエンドブロックが割れ、ついでに横板まで一緒に亀裂の入っているギターがあり ますが、木目をクロスさせることで、防ぐことができます。しかしネックブロックは、必 ず横板と平行の木目で接着します。


 ネックブロックはドイツ式でジョイントする場合、必ず横板の木目と平行 に貼り付けます(ネックの木目とはクロスしてるのですが)。ギターの部位の中では、最も力が かかりそうなネックブロックをなぜ横板の木目とクロスで貼らないのか!?当然それなりの理由 があります。





難しい力学の話は省略して(文系なのもで苦手です)、
 @ネックの順ゾリ
 Aヒールとボディの隙間
 Bサウンドホールの陥没
 Cブリッジ後ろの膨らみ
 といった症状が発生します。

 今回はネックブロックのお話ですのでAについて。ドイツ式のネックジョイント(ダブテイ ルジョイント)では、ネック方向に引っ張る力を



 矢印の肩部分で支えることになります。更にネックブロックには弦の張力だ けでなく、ネック強度を出すために仕込み時に、溝よりほんの少し大きいダブテイルをクラン プ等で押し込んでストレスを与えていますから、もし横板とクロスの木目でブロックを貼ると、



  木目方向に裂けてしまいます。



 横板と平行方向に貼らないとブロックの強度が確保できないようです。でも、ドイツ式ネックジョイントの楽器すべてがこの木目方向で接着しているのでしょうか!?そんなことは有りません。例えばバイオリン。



 ネックブロックの木目方向の原則はこちらになります。ギターに比べ張力が 小さいという理由も有ると思いますが、なぜこの方向なのか!?理由は木材特有の木の癖にあ ります。



 柾目に製材した板材をこのような状態で放置しておくと



 こんな感じで反りがでます。これをネックブロックで考えてみると、



 このような木目の状態で、板材と同じような変化が起こると、



 ここまで極端に反ることは無いと思いますが、表板の変形やネックの反り の原因になったりするため、バイオリンでは横板とクロスする方向でネックブロックが接着 されています。




目次へ